新しい親会社に不安感を感じる

会社が買収された

エーサク達が去ったあと新しい親会社から数人が出向してきた。

今の親会社の管理職から仕事の引継ぎを行うためだ。メンバーの雰囲気的にキツイ性格の人はあまり居ないようでホッとした。

俺たち子会社の人間は親会社の管理職が出たり入ったりするのには慣れているので、親会社から人がやってくることにはそんなに違和感がない。

また、現在の会社が存続する限りは給料や休暇、福利厚生も今と変わらないと聞いていたので、直近の不安はない。

当面の不安はないが、将来は無いという宙ぶらりんの日々の中、俺たちの部門にも新管理職が来て現在の管理職との引継ぎが始まった。

新管理職との対面

新管理職も比較的穏やかな人で、急遽わが社の管理職も兼務することになったとのこと。

基本的にこちらに常駐することはなく、週に1~2日ぐらいと会議には出るらしい。

とりあえず新親会社になったからといって監視がきつくなったり、残業が制限されるということは当面はなさそうだ。

俺は月に15時間程度の生活残業をやっているのだが、それを維持できてよかった。

だが、彼が話すことに不安なこともあった。

東京への本部機能の集中化

会社が売却されたことが発表された時に新親会社の社長が言っていたのだが、基本的に俺たちは同じような仕事で同じ場所で雇用継続されるらしい。

つまり、俺がやっているシステム関係の仕事を大阪で継続してやれると思っていた。

しかし、新管理職の話によると、かろうじて大阪にもシステム部はあるものの、どんどん東京に本部機能の集中が進んでいるらしく今は大阪にはおじいちゃんシステムをお守りするおじいちゃんしかいないらしい。

おい!

俺は40代後半で東京砂漠に行くなんて耐えられない。

早くても俺が転籍するとしたら2年後だ。その時には大阪には営業部しか残っていない可能性もある。

親会社の口コミサイトでの評価が素直に悪い

新親会社はそれなりの人数がいる会社で創業から長いため、転職サイトの口コミは豊富にあった。

それを見ると素直に評価が悪い。

ブラック企業という評価ではないのだが、給料は安く、年功序列で社歴が浅いと給料が上がらない。

業界のシェアでは大手の一角を担うものの4番手、5番手グループであるために、全般的に力が足りないという評価だった。

このまま働いていて良いのか?

ひとり暮らしのバタバタも落ち着いてきて余裕も出来てきたし、それと同時に会社も新体制に変わりつつある。

そこで新親会社について考える時間も増えた。

俺は当初今の会社に将来性を感じていなかったので、親会社が変わることに賛成の部分もあった。

新しい環境で新しいことにチャレンジしたいと思っていた。

だが、大阪で働けない可能性や新親会社の評価の低さから少し迷いを感じはじめた。

3年前の俺はブランク期間が長いフリーターだったので転職に苦労したが、今は正社員として働いているし、業務経験も口だけならアピールできるかもしれない。

転職という選択肢も考える必要もある。

今すぐではないものの、今の環境で転職するための力をつけよう。

俺も40代半ば。ミスは許されないだけに準備を怠ってはだめだ。

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