就職氷河期世代の非正規、無職、ひきこもりが生活保護を破壊する前に

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契約社員の面接の結果を待つ間、テレビばかり見ている。

すると政治の話題は、安部首相が目指す憲法改正と、沖縄の米軍基地問題について語るものが多い。

自民党総裁選で安倍首相が勝ったものの、沖縄知事選では与党らが押した候補者ではなく、米軍基地に反対する翁長前知事の後継者?玉城デニー氏が当選した。

それゆえそういった報道になるのはわかる。

北朝鮮や中国の脅威、米軍基地問題も大事な政治的問題だ。

でも、僕ら就職氷河期世代が相変わらず非正規雇用、無職、ひきこもり状態にあるということも政治的に大きな問題だと思う。

とにかく未だに非正規、無職、ニートが多い就職氷河期世代

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2002年には、不況で卒業後も非正社員で働いていた男性が18%程度いたが、そのうち約3人に1人は、2015年でも正社員になっていない。

さらに深刻なのは、なんといっても仕事をしていない氷河期世代だ。

2002年に仕事をしていなかった氷河期世代は6%存在していた。そのうち2015年にも仕事をしていない割合は40%を超える。働いたとしても非正社員や自営業の場合が多く、正社員になれたのは30%にも満たない。

2000年代に就職がうまくいかず、働くことに自信を失い、就職活動を断念した若者を、日本では「ニート(NEET)」と呼ぶようになった。そんなニートだった若者が、今や働くことを諦めた「中高年ニート」になっている。

中高年化する就職氷河期世代の厳しい現実 | nippon.com

この記事では就職氷河期世代の人数は言及されていないが、ざっくり1000万人と仮定する。(1970年代の出生数は1年当たり150万人~200万人なので。)

2002年に学生ではなく、とにかく働く年齢の就職氷河期世代が1000万人いた。

そのうち180万人は非正規として働いていたが、13年後の2015年でも60万人は非正規だった。

2002年当時、1000万人のうち60万人が無職だった。そのうち2015年も無職だったのは24万人。正社員に成れたのは18万人にも満たない。残りは非正規だ。

無職だけの24万人の町とか、契約社員やパートタイマーなどの非正規雇用だけの18万人の町とか想像するだけで凄い。そして、実際はこの数より多い。

就職氷河期世代の生活保護予備軍は147.1万人

氷河期世代の老後の“生活保護予備軍”は147.1万人に上るという数字である。

現在の生活保護受給者は全世代で約213万人だが、氷河期世代が高齢者に突入するとその7割に匹敵する人数が、生活保護に依存せざるを得ないのだ。

氷河期世代没落で生活保護費30兆円増、衝撃の未来図 | 今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ | ダイヤモンド・オンライン

現在、貯金も無く、契約社員の面接結果待ち中の僕は、バリバリの生活保護予備軍だけど、そういった人間が147.1万人が居るという。

ちなみに高校の同級生にも、そういった人間がたくさんいる。

今もパチプロや非正規雇用を転々としている連中で、どいつこいつも独身だ。

みんな国民年金すら払っているのか怪しい奴らだし、恐らく生活保護を貰うことになるだろう。

正社員になれないまま親の介護問題を抱える7040問題予備軍

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就職氷河期世代で高校(偏差値45)の友達を思いかべると、30歳までに正社員に成れなかった奴は40歳の今でも正社員に成っていない。

長くても数年、短ければ数日のバイト、契約社員の仕事を転々としつつ、日々をしのぐことで精一杯だ。宝くじ、でかいギャンブル、人生一発逆転なんて話が、飲み会の終わりで出てくるのは定番でもある。

彼らのほとんどは今更正社員を目指す気なんてなく、親の財産だけが老後の頼みである。

それも親が今後介護が必要となってくると、どうなるかわからない。

7040問題予備軍となった僕らは、自分自身の就職という問題が片付かないまま、親の介護という問題を抱えるようになる。

親は70代で年金頼み、子は40代になっても稼げない「7040問題」。中には、親の介護に追われ、共倒れしかねないケースも出てきています。

アラフォー・クライシス – NHK クローズアップ現代+

高校時代の友達の多くは生活保護を貰うと思うし、止めもしない

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日本全体、大きなレベルでの話しではなくて、実際の僕や僕の周りレベルの話で言うと、友達の結構な数が生活保護を貰うと思う。

とりあえず親が死んで遺産が無くなった段階で生活保護を申請、もしくは親と別居した後に働けないと言って生活保護申請というのがパターンだと思う。

年金も健康保険も免除か払ってないと思われる奴らなので、そういう未来しか無いと思う。

僕も止めない。

「俺も正社員で働こうと思ったけど、会社とはWin-Winの関係でなくてLose-Loseの関係にしかならん。」と言っていた奴もいるぐらいだし、40代にも成ったし、今更どうにもならない。

ずっと昔に道を間違えてしまったのだろうし、もうこのまま行くしかないという感じだ。

【日本版ニューディール】期間工ならぬ沖縄工とか、国土強靭化で人足として雇ってくれ

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沖縄が対中国、対北朝鮮、対ロシアなど共産圏への最前線基地なら、僕ら就職氷河期世代は防人(注1)には成れなくても人足(注2)にはなるだろう。

自動車期間工ならぬ、沖縄工、北海道工でも良いし、国土強靭化工でも良いが、国がそういうの作って、それで雇ってくれたら良いのにと思うことがある。

フランクリン・ルーズベルトが世界恐慌の後の経済労働対策として、ニューディール政策で大規模公共事業をやって、失業者を雇用したようにね。(深夜のNHKのドキュメンタリーで見た。)

そうしたら昼間は肉体労働して、夜は就職氷河期世代同士、酒を酌み交わすから。

(注1)防人:古代,九州の辺要の地の守備にあてられた兵士。
(注2)人足:土木工事・荷役などの力仕事をする労働者。

北朝鮮より中国よりも確実に日本を蝕む僕ら就職氷河期世代

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気合だ、根性だ、甘えだ!と熱血教師さながらに僕らを叱責して働かせようと思っても、生活保護予備軍が141万という人数だし、熱血教師の方が血を吐いて倒れるだろう。

とにかく人数が多い。

そして、個人の責任問題にしている間に、どんどん時間が過ぎて、僕らが生活保護窓口に並ぶことなる。

これは北朝鮮の核よりも中国の侵略よりも、確実に起きる問題である。

生活保護を申請する前に、結構な数の僕らが死ぬかもしれないが、その前に医療費もたくさん使うだろうし、100万人は生き残るだろう。

就職氷河期世代100万の大群がアメリカのゾンビ映画のように、生活保護窓口に押し寄せるのだ。

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その対応に疲れた生活保護窓口の公務員が欝病、休職、退職。そして生活保護を貰うという、まさしくゾンビ映画のようなことがあるのかもしれない。

いや、それはそれで面白いか。

僕ら就職氷河期世代は子供を残せなかったが、負の遺伝子だけは最後にばら撒いていく……。

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