手元の貯金が底を突きかけて、アルバイトをしようと思ったのが昨年のこと。
会社を辞めてから一度派遣として勤務したことがあったが、アルバイトをしようと思ったのは昨年が久々というより、恐らく12~3年ぶりだった。
2000年代前半、日雇いアルバイトの時給は1,000円
僕が主に学生、フリーターとしてアルバイトをしていた時期は90年代後半から2000年代中ごろまで。
特に2000年代に入ってからは20歳を越えたのもあり、遊びたいし、金も欲しいので色々アルバイトをやった。
この頃ぐらいからアルバイト情報誌が100円~200円払って買うものから、タウンワークなどが出だしてフリーペーパーになったと記憶している。
その頃僕が頻繁に言っていたのが日雇いアルバイトである。
2000年代前半の日雇いアルバイト事情
軽作業で朝早く事務所に集まって、何人かごとでグループになって工場やイベント現場、建築現場に行き、軽作業をする。
8時から昼までの4時間半日勤務、1日中の8時間勤務に分かれていて、作業が1時間で終わっても、契約が半日なら半日分の時給がもらえたし、時間オーバーしたら残業が出た。
なので当たりを引くと早く終わるし、作業も楽だしという感じで良かった。
また、休憩中に他のアルバイトと話をするのも楽しかった。色んな奴がいたしね。
悪名高いグッドウィルなどの日雇い派遣業が出だした時代
この頃は依頼主である企業さんも僕らアルバイトの頭数を多く依頼しすぎたり、こまめに休憩を取らせてくれたりすることが多く、今のように金払ってるんだから、最小の人数でギチギチに働かせてやるぜ!という感じはほとんど無かった。
まだ世間に経済的な余裕があったんだろうけど、それでも90年代、それ以前のバブル時代に比べると景気も悪く、管理も徐々に厳しくなってきているというような話はその頃30代、40代で働きに来ている人に聞いた。
その後数年してこの日雇い派遣業がグッドウィルやフルキャストの台頭で、日雇い派遣のアルバイトは、企業的に言えば洗練されて、僕ら労働者からしたら改悪されていきうまみはなくなっていった。
時給は1,000円を切り、入りたいときに入れるというより常に入って欲しいになり、ランク制(時給1,000円になるにはめちゃくちゃ勤務しないといけない)みたいなのを作る企業が出たり、人数の少ないキツイ現場が増えたりした。
ちなみにグッドウィルから派遣されて引越しのサカイのアルバイトに行ったが、引越しのサカイもクソだし、グッドウィルの謎ピンはねもクソだったと覚えている。ブラック企業が倒産も当然という感じだった。
その後はアルバイトよりも派遣社員として働く方が時給が良かったし、色んな現場を渡り歩くのも面倒だったので、日雇いアルバイトをすることはなくなった。
時給は最低時給、交通費支給無しが基本の現在のアルバイト事情
話は戻って昨年の話、いつも酒を買うコンビニからタウンワークやアンなどのフリーアルバイト情報誌を貰ってきた。
おっさんでも働けるような現場は無いだろうかと探してみるが、どれも時給は最低賃金か最低賃金に毛が生えた900円程度。時給1,000円の案件が少ない。
そして、びっくりしたのが交通費支給のアルバイトがほとんどない。
学生時代は学割定期券で通えるところでアルバイトをして、バイト先から貰う交通費はちょっとしたボーナスというかジュース代や食事代にするのが当たり前だった。
それが今は出来ないのだ。
もちろんやたら交通費が掛かる場所に住んでいる人にとっては交通費の支給が無い方が採用してもらえる確率は上がるだろうけど、当の本人も交通費支給の方が嬉しいはずだ。
10年経って日本の労働事情がますます悪くなっているのを感じた。
アルバイトで交通費支給なしは実質賃金がこれだけ違う
交通費が往復500円として、時給は900円とする。
4時間勤務で交通費支給なしの実質賃金
時給900円×4時間-交通費500円=3,100円(実質時給775円)
6時間勤務で交通費支給なしの実質賃金
時給900円×6時間-交通費500円=4,900円(実質時給約817円)
8時間勤務で交通費支給なしの実質賃金
時給900円×8時間-交通費500円=6,700円(実質時給837.5円)
アルバイトをすればジュースやお茶だって飲むだろうし、長時間勤務だと食事だって摂る必要がある。それも経費ぐらいに考えるとさらに実質賃金は下がるので、交通費支給なしは本当にキツイ。
まぁ、自転車や徒歩でいけるなら良いんだけどね。
30代後半無職独身男性でも働きやすいおすすめアルバイトを探す
僕がアルバイトを探すに当たって30代後半でも働けそうなところの条件としては
- 会社が上場企業or公的な企業
- 接客業でないところ
- 若者に不人気な業種
という条件をピックアップした。
ブラック企業に当たる可能性はやはり中小企業の方が多いし、公的な性質を持った企業ならさすがに安心だろう。
また、接客業はお互いウィンウィンにならないので除外。(おっさんの接客なんて会社も喜ばないし、客も喜ばないし、僕も喜ばないという奇跡の三方一両損)
若者に不人気なら若い衆が居ないのでおっさんとしては働きやすい。
こういう条件で探すと30代でも働けそうなアルバイト先が簡単にリストアップできた。
30代のおすすめアルバイト業種
結果的に
- 清掃業
- 工場作業
- 物流(医薬品物流、新聞配達含む)
という業種が浮かび上がってきた。
物流はアマゾンでお馴染みの宅配便以外でも医薬品の物流などもある。
医薬品の物流は僕らバイトとしての作業は物流だが、業種としては医薬品の商社になる。時給は安いが作業内容はわりとホワイトだと聞いている。(友達が働いている。)
次に、新聞配達は最近は高齢者が多いところからも、30代でも働きやすい業種である。案外給料も悪くない場合が多いし、作業もシンプルなので良いと思う。
また、最初に挙げた条件とは合致しないがコンビニ夜勤もおすすめアルバイトだと思う。僕の家の周りのコンビニ夜勤はおっさんアルバイトが増えている。
勤務態度やシフトの観点から店側もおっさんの方が良いんだろうなと思う。
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