先週、親友に会いに東京に行ってきたのだけど、そのことを書かなかったのは、昨日書いたように心身ともに調子が悪くなっているのが大きい。
でも、一番の理由は思ったような再会にならなかったからだ。
ケンカをしたわけでもなく、会いに行って良かったとは思うが、お互い頑張っていこう!的な感じにはならなかった。
彼の口から出た言葉は、「将来的には生活保護しかないんちゃうかな」だった。
建築業界に30代後半で転職した友人
僕の友人は義兄が経営する工務店で働くために、東京に母と一緒に引っ越した。
その理由や経緯などは以前書いた。
彼も転職してからもうそろそろ2年経ち、ある程度仕事にも慣れて来たころかと思いきや全く違った。
「仕事が全く覚えられない」そうだ。
今は会社では一番技術のある職人さんと一緒に組ませてもらっているらしいが、それでも1~2年でその技術や経験を盗めるわけでもなく、全く自信がないらしい。
その職人さんも60代半ばでそろろそろ引退を考えているらしく、今後はとても不安とのこと。
また以前も書いたが、職人の世界なのできっちり教えるなんてことはない環境も相まって、相当ストレスが溜まっているようだった。
ガッツややる気じゃ乗り越えられない壁がある
昔の僕なら、気合だ根性だ、やる気だとか思ったけど、僕も40代になったいま、彼の弱音に対しては「うんうん」としか言うことができなかった。
「仕事が覚えられない。」
彼がそう思うなら、そうなんだろう。
嫌味な他の職人とのいざこざもあったりして、仕事に対して心を閉ざしている部分もあるのだと思う。「俺もやりたくてやってんじゃない!」って感じで。
そうなっている彼を変える言葉を、少なくとも僕は持ち合わせていないし、「いざとなったら生活保護かな」という彼の言葉も聞き流すしかできなかった。
なんなら「いざとなったら生活保護に頼ればいい」そう思うことで、心にちょっとゆとりを持たせている可能性もあるしね。
彼には建築業でしっかり稼いで、恋でもして結婚して欲しいと思っていた
彼は40代に至るまで一切女性と付き合ったことはない。女性とは付き合ったことはないが童貞ではない。いわゆる素人童貞という奴だ。
女性の方からアプローチがあって付き合いかけたこともあったが、結果的に「付き合う」ことを拒否して未だに恋愛経験などはないだろう。
そんな彼も東京に行って、建築業でしっかり稼いで生活も安定したら、友達も居ないし寂しくて女でも作るだろうと思っていた。
でも、そういうことはなさそうだった。
少なくとも生活保護とか考えている人間と恋愛は結びつかないしね。
幸い親戚のいる東京に引っ越したので、今後も天涯孤独ということはないんだけど、このままずっと独り身でいるのか?とは思った。
希望の持てる話が聞きたかったが
親友の知人で、僕も以前から話を聞いていたやつがいる。彼は数年前に一回り下の彼女が出来て、そのまま出来ちゃった結婚したと聞いていた。
良かったじゃないなんて話していたのだが、離婚して子供を引き取ってシングルファーザーとして頑張っているらしい。
離婚して親権を父親が取るなんてあまり聞かないので、恐らく原因は妻の方にあるのかもしれない。
そんなことを聞いて、どこまで行っても良い話しは聞けないな。そんな風に思いながら、東京から帰ってきた。
男子三日会わざれば刮目して見よと言うし、また次会うときは違っているかもしれませんが……。
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