24時間やっているスーパーが地元にあって、そこの店員さんとは少し会話する中だ。
店員さんと言っても60歳過ぎで、会社が解散(倒産ではなく清算?)したらしく、50代半ばで自由の身。これでゆっくりできると思ったものの、家にじっとしているのは辛い。
それに定年の60歳前だし近所の目もある。ということで働くことにした。最初は元いた会社の関係で短期間のアルバイトをしていたけど、フルタイムで働きたいと思ってこのスーパーに来たそうだ。
地元じゃ有名なブラックスーパー
このスーパー、僕も過去にアルバイトしたことがあるがブラック企業だ。時給750円だった当時の僕に社員さんが、「フルで働いたら君らの方が給料良いよ」と言っていたし、保険などは一切ないと誰もが言っていた。
じゃあなんでそんな企業がずっと存在しているのかというと、ブラックだから人件費が安く済むということだろうし、ブラックなので経歴も年齢も問わず雇ってくれる。ある意味優しい。
そんなスーパーの店員さんは「夜勤だけど深夜割り増しも残業代も出ないし、休みは週に1回だけ。ここは本当にキツイ。」と言っていた。
賃金、保険がしっかりしている企業は厳しい
彼に僕は先月まで行っていた短期アルバイトを勧めようと思っていた。そこなら残業代も深夜割増賃金も保険も付いているからだ。
店員さんの年齢次第だけどギリギリ雇って貰える可能性もあった。
しかし、短期アルバイトをやってみて思った。「勧められない。」
待遇も保障もしっかりしているのだけど管理がわりと厳しく、何よりあくせく働く必要がある。
ある時、短期アルバイト先で熱中症で倒れた人がいた。当然、救急車を呼ぶ騒ぎになったが、その日の正社員は「熱中症で倒れたバカがいたから、お前らも気をつけろよ」と言わんばかりの態度だった。
賃金、保険もしっかりしている企業だからこそ、熱中症で倒れるというのは彼ら正社員の管理責任になるのだろう。
一方でこのスーパーは僕がアルバイトしていた頃からそうだったのだけど、待遇は悪いが管理は緩い。自由というと変だけど、そんなに厳しく働かす雰囲気はなし。
なのでこの店員さんも続いているのだろう。
本当はこの両者の美味しいとこだけの企業が良いんだけど、そういう企業って中々無いんですよね……。
2021年6月追記
実は今年のゴールデンウイークだったか、久々にこのスーパーに行ってみるとこの店員さんはまだ働いておられた。
今年67歳と聞いたからもう年金貰えるはずだけど、今でも家で居るより働く方が良いのだと思う。
20年後、僕はどうなっているんだろうね。
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