僕の会社の不思議なところは縦割りの会社だということ。縦割りというか、部が違うと、他所の会社の人みたいな雰囲気で接する。
社員数50人程度でこんなのは珍しいのではと思っている。
どんな感じかというと、自分の部署の新人には呼び捨てにするが、他部署だと新人でもさんづけで呼ぶという感じ。
不思議な感じだけど、人と関わるのが好きじゃない僕は、他部署の人間と上下関係で接しなくて済むので楽である。
今日は僕の部署じゃなくて良かったという話。
僕の部署の隣は営業部である。
営業部は生え抜きに近い30代半ばの営業社員が居て、彼が一番キャリアが長い。そして、わりとトラブルメーカーというか我が強い。
そこに本社から出向の部長、副部長が居て、後は5人ほどが子会社の人間という構成。
そこには僕と同じく契約社員が二人居て、一人はこの春に僕と同じタイミングで正社員になった。しかし、もう1人はダメだった。
彼らは営業マンとして教えを受けるために、トラブルメーカーの両隣に座らされている。
そのダメだった方がちょいちょいトラブルメーカーに怒られているのは聞こえてきたが、彼は真面目なタイプだしコツコツと頑張っているんだろうなと思っていた。
しかし、内心は違ったようだ。
今日、たまたま彼と会社を出るタイミングが一緒で、駅まで話をした。
するとトラブルメーカーに対しての愚痴をずっと言っていた。
「あの人は昼休みの10分前とかに打ち合わせ始めたりして、それで昼飯の時間が短くなったりと本当にうんざりする。」
「客から問い合わせがあったら、いつでも対応するのが営業マン。休みなんて関係ないとか言うけど、ふざんけんなボケ！法律で休みを取るって決まってんのじゃ！」
と結構ハードな愚痴を言ってくる。
あんた僕が彼に口を滑らしたらどうするんだ？僕とあんたは全く親しくないのに……とこっちがビビるぐらいのぶっちゃけトークをしてきた。
多分、彼とトラブルメーカーは同じぐらいの年代だというのも不満の種なんだと思う。同い年、もしくは年下の先輩という嫌なパターンだ。
僕ら子会社の社員は給料が安いので、残業代で稼ぐところもある。しかし、彼はいつも定時上がりをしているのが不思議だった。
しかし、今日でわかったのは彼はトラブルメーカーが大っ嫌いで、彼のそばに居たくないのでさっさと帰っていたのだ。
ちなみにもう一人の新人も、トラブルメーカーと出張に行くと気が休まらなくて辛いらしい。
本当、他の部署で良かった。僕もメンバーの大半が嫌いだけど、静かなもんだし助かった。
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